今回は群馬県・嬬恋村の観光スポット、鬼押出し園についてご紹介します。
軽井沢エリアからもアクセスしやすいこの場所は、自然が創り出した壮大な景観を体感できる、まさに大人のための散策スポットです。
鬼押出し園とは

鬼押出し園は、1783年に起きた浅間山の「天明大噴火」の際に流れ出た溶岩が、冷え固まってできた溶岩地形です。
ごつごつとした黒い岩が無数に広がる景色は、まるで別世界に迷い込んだかのよう。その名の由来は、「鬼が火口で暴れて岩を押し出した」という当時の人々の噴火への畏怖から来ているそうです。
園内にはきちんと整備された遊歩道があり、誰でも安全にこの特異な景観の中を歩くことができます。
自然の力の大きさと、悠久の時の流れを感じさせてくれる、非常にユニークな場所です。
ウォーキングに最適な、圧巻の溶岩アート

実際に訪れてみて、まずその景色の迫力に圧倒されました。
見渡す限り広がる黒い溶岩と、その隙間から力強く芽吹く高山植物の緑のコントラストがとても美しいです。
私が訪れた日は天候にも恵まれ、青い空と黒い溶岩台地、そして背景にそびえる浅間山の姿が織りなす風景は、思わず息をのむほどでした。
園内にはいくつかの散策コースが用意されています。
メインとなる表参道コースは、ゆっくり歩いて30分ほど。中央に位置する「浅間山観音堂」を目指して歩きます。
この観音堂は、噴火の犠牲者を弔うために建立されたもので、溶岩地帯に佇む朱色の建物が非常に印象的です。ここからの眺めもまた格別で、一見の価値があります。
道は舗装されている部分もありますが、基本的には溶岩の上を歩くことになるので、スニーカーなど歩きやすい靴は必須です。心地よい風を感じながら、非日常的な景色の中を歩く時間は、心身ともにリフレッシュできる素晴らしい体験でした。
まとめ

鬼押出し園は、ただ景色を眺めるだけでなく、実際にその大地を歩くことで、地球のエネルギーを肌で感じられる貴重な場所です。
激しい自然現象が創り出した荒々しい美しさと、そこに宿る生命の力強さに、深い感銘を受けました。
派手なアトラクションはありませんが、静かに自然と向き合いたい方や、少し変わったウォーキングを楽しみたい方には心からおすすめできるスポットです。
軽井沢や草津温泉方面へお出かけの際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
日常を忘れさせてくれる、忘れられない風景に出会えるはずです。














