海外赴任や留学の準備で多くの人が迷うのが「どの家電を持っていくべきか?」という点です。
現地で買えるものもありますが、日本製のほうが品質や使い勝手が良いものも多く、渡航前にしっかり検討しておくと安心です。
この記事では、海外生活に持参すると便利な家電10選を紹介します。あわせて、電圧・プラグの違いや変圧器が必要かどうかも解説しているので、初めての海外生活準備に役立ててください。
ちなみに、スペインとフィンランドに住んでいました。特にヨーロッパへ移住される方はお役に立てると思います!
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海外移住(海外赴任・海外留学)で持って行くべき家電リスト10選

海外での賃貸物件には、家具付き物件も多くあります。私たちはヨーロッパで3つの賃貸物件に住みましたが、いずれも家具付きでした。
家具付き物件では、海外生活に必要な家電やテーブル、ソファなどがあらかじめ揃っているため、到着してすぐに生活を始めることができます。
一方で、家具なし物件でも、冷蔵庫・食洗機・コンロなどの基本家電は備え付けられていることが多い印象です(私たちのスペインとフィンランドでの経験)。
ただし、日本独自の家電、例えば炊飯器は海外にはあまりないため、必ず準備しておくことをおすすめします。海外でも美味しいお米を楽しみたいですからね。
私たちが借りた家具付き物件には、洋服用アイロンやコーヒーメーカー、掃除機なども備え付けられていたため、これらは購入しませんでした。物件によって備え付けの内容は異なるので、海外賃貸物件を探す際には家電や家具の有無を事前にチェックしておくと安心です。
住む国によって、電圧と電源プラグが異なります。日本で買った家電をそのまま海外で使用するのは危険です。住む国の電圧と使用する家電の電圧が合っているかどうかを購入前にしっかりご確認ください。
ヨドバシのサイトに国別の電圧一覧があるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
参考:世界の電源事情一覧 国別電圧、使用プラグ一覧 – ヨドバシ.com
あなたの住む国の電圧は?
主要国の電圧・プラグ一覧はこちら
国名 | 電圧 (V) | 対応プラグ |
---|---|---|
アメリカ | 120 | A/B |
カナダ | 120 | A/B |
オーストラリア | 230 | I(O) |
タイ | 220 | A/B/C |
イギリス | 230 | G(BF) |
香港 | 220 | G(BF) |
台湾 | 110 | A/B |
ドイツ | 230 | C/F(SE) |
シンガポール | 230 | G(BF) |
フランス | 230 | C/E(SE) |
韓国 | 220 | C/F(SE) |
ブラジル | 127/220 | A/B/C |
フィンランド | 230 | C/F(SE) |
スペイン | 230 | C/F(SE) |
※ちなみに日本の電圧は100VでプラグはA/Bタイプです。
電圧は定期的に変更される場合があるため、旅行前に最新の情報を確認することをお勧めします。
規格や地域によってプラグの形状や名称が異なる場合があります。国や地域によっては、異なるプラグが使用される場合がありますので、プラグに関しても旅行前に必ず確認してください。

海外駐在や海外留学の方は、数年後の日本帰国のことも考えると日本に帰ってからも継続して使える家電の方が便利です。海外で使って捨てる前提なのか、日本でも使うのかを決めておくと家電選びがスムーズです。
炊飯器
スペイン移住が決まった時は炊飯器を日本で購入し、船便でスペインの移住先に送りました。購入したのは象印の炊飯器で、5年間問題なく使えたため、コストパフォーマンスも非常に良かったです。炊き上がるご飯の味も申し分なく、快適に海外生活を送ることができました。
※注意:海外仕様の電圧の炊飯器は日本では使えないので注意。あくまで海外生活用です。
また、海外在住者の口コミで評価が高かった炊飯器をピックアップしました。下のタブから対応電圧を選んで、海外生活用の炊飯器選びの参考にしてみてください。


海外対応の炊飯器は象印がおすすめ。私たちも象印の炊飯器を使っていました!保温機能やタイマー機能はもちろんありますし、全く壊れず5年ほど長持ちしました。
海外生活では、3合炊き〜5.5合炊きの炊飯器がおすすめです。現地のスーパーで手に入る少しクセのあるお米でも、問題なくふっくら炊き上がります。
ただし、ご飯を冷凍保存するとパサつきやすいため注意が必要です。どうしても冷凍する場合は、なるべく日本米を使用すると美味しさを保てます。価格は少し高めですが、味の差は大きいです。
変圧器
日本の家電を海外で使用する際に必要になるアイテム、変圧器。変圧器をコンセントに差し込み、日本の家電を接続することで、現地の電圧に合わせて安全に使用できます。
ただし、従来の変圧器は比較的重いものが多いです…。最近はコンパクトなモデルも登場しており、海外旅行に持ち運べるサイズのものもあります。たまに使う程度であれば、こうした小型変圧器で十分です。
私たちは、日本で購入したヘアアイロンやトースター、ホットプレートを使うときに変圧器を使用していました。変圧器には定格容量の上限がありますので、使用前に必ず取扱説明書で確認してください。
また、海外在住者の口コミで評価が高かった変圧器をピックアップしました。下のタブから参考にしてみてください。変換プラグ付きのモデルもあり、とても便利です。
USB差し込み口もついてる…!確かに変圧器が必要なノートパソコンもあるかもしれません。そんな時持っておくと便利ですね。
すべてを現地の家電でまかなうことも可能ですが、どうしても「これは日本製でないと…!」という家電がある場合や、短期の海外出張や留学では、日本の製品を使いたい方もいるでしょう。
そんなときは、必要な家電を日本から持参すると、海外生活がぐっと快適になります。
たこ焼き器・ホットプレート
海外生活3年目ごろ、たこ焼き器やホットプレートが欲しくなり購入しました。やはり、たこ焼きや焼き肉などを自宅で楽しみたくなるものです。海外では娯楽が限られがちで、食べ物で楽しみを見つけることも多くなります(笑)。購入して本当に良かったアイテムで、月に数回使用していました。
※海外対応のホットプレートは見つからなかったため、日本で購入して変圧器を使って使用していました。
私たち夫婦(2人暮らし)は、3,000円程度のホットプレートにタコ焼き器がセットになったものを使用していました。使用頻度はたまに程度なので、このくらいのサイズと価格で十分でした。
焼き肉をしたり、焼き餃子をしたり、もんじゃ焼きやチーズタッカルビを食べるのにホットプレートを使ってました!プラスしてたこ焼き器でたこ焼きとアヒージョを楽しんだり。あると食生活が充実します!3人以上の家族の場合はもう少し大きいほうが使いやすいかも。
2年間くらいの海外滞在の方はそこまで必要ではないかもです。それより長く生活する予定の方はぜひ持っておくと助かるアイテムです!
ゲーム機本体
Nintendo Switchは日本で購入して海外に持って行きました。海外で販売されているソフトも、日本で購入したSwitchで問題なく動作します。例えば、フィンランドで購入した「リングフィット」も普通に起動でき、言語も日本語でプレイできました。ソフトはオンラインで購入できるため、特に問題なく楽しめます。海外生活の暇つぶしアイテムとして持って行くのもおすすめです。私たちはテレビに接続して、さまざまなソフトを楽しんでいました。
また、ダウンロード版の購入なら日本語対応のゲームをそのまま楽しめる上、日本に帰国してからも継続して使用できます。ポータブルタイプより、テレビに接続して家族や友人と楽しめるタイプのSwitchの方が、海外生活では特に便利です。


フィンランドに住む前に購入して、日本に帰国した今でも大活躍中!フィンランド在住の間に1度コントローラーが壊れて現地のゲームストアでコントローラーを追加で購入しましたが、それも問題なく使えてます。おすすめソフトはゼルダの伝説。
日本と違って海外は娯楽が少ないので、休日の楽しみ方を見つけるのに時間がかかります。そんな時にゆっくり楽しめるTVゲームはおすすめ。スマホのゲームと違ってストーリーの厚みが違います。
ノートパソコン
パソコンは日本で購入したものを持参することをおすすめします。海外でパソコンを購入すると、その国のキーボード配列になっていることが多く、日本語入力が非常に不便になるからです。
私たちの場合、海外駐在中の夫は会社の貸与PCを使用しており、私は日本で購入したMacのデスクトップを使っていました。海外在住中の駐妻として、空いた時間にMacでデザインスキルを一から学ぶことができました。
パソコンは長く使えるアイテムなので、質の良いものを購入しておくとコストパフォーマンスも高いです。私の場合、デスクトップのMacを使っていましたが、持ち運びが難しい点や、一時帰国の際に持ち帰れないなど不便さもありましたので、後々Macbookを購入したのでした・・・


Windowsを使い慣れている方はこちらがおすすめ。※住む国の対応電圧と、購入するPCの電圧は確認必須です!
海外赴任の方の場合、夫は会社貸与のPCがあるけど…妻が夫のPCを使うわけにはいきません。ビザの申請だったりスマホだけでは処理しきれないことがあった場合に「持っておけばよかった~」ということにならないよう事前に購入することをお勧めします。
ドライヤー
女性の方は特に気になると思います!ドライヤーは本当に探しました。私たちがスペイン在住中に現地のスーパーマーケットで購入したドライヤーは、熱すぎて髪が傷みそうなほどでした(笑)。熱くて威力も強く、音も大きく、乾いても髪がボサボサになってしまいました。
そのため、1万円以内で日本製のドライヤーを購入した方が安心です。やはり、日本製品の品質の高さを実感しました。
私が今も愛用している海外対応ドライヤーを紹介します。AC100-120V / 200-240V対応で変圧器不要、変換プラグだけで使用可能です。何より、髪が早く乾き、パサつかないのが嬉しいポイントです。


ぜひ購入者の口コミも読んでもらいたいのですが、私も高評価です!前に使っていたドライヤーと比べても乾いた後の髪の広がりが全然違いますし、しっとりします。日本帰ってからも使ってます。パナソニックのドライヤーより1万円もお得。
お値段以上のドライヤー。ドライヤー選びに悩んでいる方にぜひおすすめしたいです!アレティ以外のドライヤーでも海外対応のドライヤーは持っておくべきだと思います。
ヘアアイロン
ヘアアイロンは電圧に注意が必要です。海外旅行や海外生活用に対応したヘアアイロンを探してみてください。最近は種類も豊富で、日本で購入する分には問題ありません。
私自身は、海外赴任中や一時帰国の際に持ち運べるコンパクトなヘアアイロンを使用しており、日本に完全に帰国してからも活躍しています。
また、海外在住者の口コミで評価の高かったヘアアイロンをピックアップしました。下のタブから参考にしてみてください。
口コミ評価が一番多く、高評価だったこちらのヘアアイロン。海外対応なのもうれしいし、4,000円でおつりが返ってくるのも驚き!
女性は持っておきたい方がおおいはず。すでにアイロンを持っている方は電圧を確認いただき、合わないようでしたらぜひ購入を検討してみてください。
電動歯ブラシ
電動歯ブラシは、私が海外移住の際に買って持って行って本当に良かったアイテムのひとつです。ヨーロッパでは電圧が日本と同じ地域も多く、変換プラグだけで使用できました。フィリップス製の電動歯ブラシは世界共通規格なので、替えブラシも現地の家電量販店やスーパーで手に入ります。帰国後も愛用しており、かれこれ5年目になりますが、そろそろ替え時かなと思っています。
フィリップスの電動歯ブラシは、世界各国で販売されているため、替えブラシの入手も容易です。電圧は日本で購入したものを変換プラグで差し込むだけで使用可能ですが、念のため渡航前に電圧対応を確認しておくと安心です。


私たち夫婦が使用しているフィリップスソニッケアー。初めての電動歯ブラシデビューでしたが、使ってみて歯のツルツルさに驚きました。これを使ってしまうと歯ブラシには戻れないです。充電式で、電圧もフィンランドと一緒だったため変換プラグだけで使用OKでした!
なくてもいいけどあると捗る。そんなアイテムです!私たちは海外在住を機に購入しましたが、もっと早く買えばよかったな~と思うくらい買ってよかったです。
トースター
ヨーロッパで販売されているトースターの多くは、食パンを縦に差して焼き上がると上から飛び出すタイプです。このタイプだと、お餅やピザトーストは焼けませんし、掃除も少し手間がかかります。私たちは日本製のトースターを変圧器を使って、食パンなどを焼いていました。
海外対応のトースターも販売されていますが、価格は7,000円前後とやや高めです。そのため、3,000円前後で購入できる日本製トースターを変圧器経由でたまに使う程度で十分かもしれません。
食パンはもちろん、お正月にお餅を焼いたり、パンを温めなおしたりするときに使ってました!食パンよりもフランスパンをたべることが多かったのですが、ガーリックトーストにしたり冷凍したパンを温めるときにも助かりました。海外のオーブンでは食パン系はうまく焼けないので…。
電動バリカン
海外生活で意外と困るのが、美容室です。フィンランドでは日本人美容師さんがいらっしゃったため問題ありませんでしたが、スペインの田舎暮らしでは美容室選びが難しく、結局一度も行きませんでした。たまにSNSで海外の美容室に挑戦した方の写真を見ると、写真を見せても全く違った髪型になってしまった例もあります。
スペイン滞在中は私が電動バリカンを使って夫の髪をカットしていました(笑)。YouTubeの動画を参考にしながら切っていたので大変でしたが、切らないと髪はどんどん伸びてしまうため、仕方なくやっていました。
ちなみに参考にしていたYoutube動画はこちらです。
動画の通りにやれば、本当に大人のスポーツ刈りになってカッコよくなります!


切る長さをアタッチメントで調節できるので、切りすぎを防ぎながら丁寧に髪を切ることができます!このフィリップスのバリカンを3年ほど使っていました。バリカンのほかに、髪を切るハサミや大き目のヘアピンがあると便利です。
日本人の美容師さんや、良い美容室を見つけられるなら不要なアイテム。男性がわざわざ行くのも面倒だな~という方にはこのバリカンだけで問題ないかもしれないです!ただ一人で切るのはちょっと大変かもです。
現地で購入した家電もあります
海外に住む期間が長くなってくると、いろんな料理を作ってみたくなって…いろんな家電が気になるようになります。笑 私たちは薄切りの豚肉がとても恋しくなってしまってミートスライサーを購入してしまいました。その他にも、リアルに私たちが海外で購入したものをリストアップしました。
ミートスライサー
豚しゃぶ用とか、牛丼とかのあの薄切りお肉ってヨーロッパにはないです…!(ちょっと分厚めの生姜焼きくらいの厚みなら売ってるけど。)日本円で15,000円分は出してもいいからミートスライサーで薄切りのお肉を食べたいよねって話になり購入に至りました。笑 週末になると、お肉屋さんかってくらい大きなお肉をスライスしては冷凍しての日々。料理の幅がかなり広がりました。これは日本に持って帰る必要がないので思い切ってフィンランド国内で購入しました。
ミキサー
こちらも料理の幅を広げたくなって購入しました。ミキサーはバジルパスタ用のペースト作りや、カボチャのスープ、グリーンスムージー作りに活躍しました。フィンランドの家電量販店に売っていた最安値のミキサーを買って、「日本に帰ったときは良いやつ買おう〜!」と決めていました。
湯沸かしケトル
ケトルは基本的に家具付き物件についているのですが、壊れてしまって自分たちで一番安いエレクトロラックスのケトルを購入しました。安くて普通に使えるものが売っているので日本から持っていく必要はないかと思います。
加湿器
部屋の乾燥が限界に達して、喉を痛めてしまったので。こちらもフィンランドの家電量販店にあった最安値の加湿器を購入しました。毎日使うほどの乾燥ではなかったので最安価のもので十分でした。加湿器も日本から持ってくる必要はないと思います。
まとめ
海外生活では「現地で調達できるもの」と「日本から持っていくべきもの」を見極めることが大切です。
特に炊飯器やドライヤーなど、毎日の生活に直結する家電は事前に準備しておくと安心。
この記事で紹介した家電リストを参考にして、快適な海外生活をスタートさせてください!
素敵な海外生活になりますように!ぜひ関連記事もご覧ください。