海外駐在について

海外駐在のメリットデメリット

 もい。みたんしゅ(@Mitash11)です。今回は海外駐在のメリットとデメリットを詳しく紹介しようと思います。長文になりますのでお時間があるときにご覧ください。

海外駐在のメリット
  • 海外の居住労働許可が簡単に取得でき、給料・待遇面で優遇される
  • 労働時間が短く自由時間が増える。仕事を効率化する能力が身につく
  • 裁量権があり仕事が面白い。本社を客観視して企業の実力とやるべきことが見えてくる
  • 異文化を学び価値観が広がる。精神的に強くなり心が広くなる。家族との絆も強くなる

海外駐在のデメリット
  • 赴任国、企業、時期と期間を自分で選べない
  • 本社と現地の板挟みで孤独になりえる
  • 日本からの出張者のお世話が意外と大変
  • 帰任したときの落差にがっかりするかも

海外駐在のメリット

 メリット1: 海外の居住労働許可が簡単に取得でき、給料・待遇面で優遇される

「海外で働きたい!」と単純に思っても、そう簡単にはいきません。海外で仕事を見つけるのは一苦労で、英語や現地語が話せたとしても会社としては現地人を優先させるのが当たり前です。いくらあなたが優秀でも国籍の壁が高いのが現実です。居住許可を取得する際に現地会社との労働契約書が必要になりますので、仕事を探さないとそもそもその国に住めないわけです。そこでお手軽に海外での仕事を体験できるのが駐在員です。会社側から労働契約をしてくれるのでビザ取得も超簡単。それどころかビザ取得自体を業者に頼んでくれる会社もあります。これこそがサラリーマンの強みであるわけです。

気になる給料・待遇面はどうでしょうか。会社にもよりますが例えば下記が例として挙げられます。日本にいる頃に対し、手取りUPの感覚としては1.5~2.5倍ぐらい。夢のようですね。そうです、それが駐在員です。(※会社によるのでお勤めの会社の人事規定をご確認ください)

みたんしゅ
みたんしゅ
収入増はやっぱりうれしい!
  • ベース給料に対しインセンティブ、物価係数付与
  • 現地での税金は会社負担、日本の住民税ももちろん不要
  • 現地での住宅、自動車、通信機器費用は会社負担
  • 海外旅行保険付与
  • 手厚いところだと日本住宅維持費用なんて待遇も
  • アジアだと運転手つき、メイドさんつきの豪邸という噂も

メリット2: 労働時間が短く自由時間が増える。仕事を効率化する能力が身につく

地域にもよりますが、総じてどの国でも日本よりは労働時間が短いと思います。「日本人は何故そんなに長い時間働くの?何故無駄な仕事が多いの?」と現地の人からよく聞かれます。私のいる欧州では残業するのは能力の低さを露呈することになりかねません。従業員ほぼ全員が勤務開始時間ぴったりに出勤して終了時間ぴったりに帰宅します。ヨーロッパでは夏の日照時間が長く、勤務後に家族や友人とアウトドアを楽しめますし、自己成長のために毎日勉強することだって可能です。(私は…ほんのちょっとしかしてません)

みたんしゅ
みたんしゅ
労働生産性とは何か考えちゃうよね 

このような環境で働くわけですから、余計な仕事をして時間を浪費できません。いかに効率良く結果を出すかを常に考え、ぜい肉をそぎ落とす訓練になります。実際に、現地の人は常にそのマインドを持っていますから、「駐在員が本社にレポートするための資料…」なんて協力してくれません。いちいち聞かなくても情報が手に入るようにシステム化しておく必要があります。(別途、駐在業務のコツを記事にします。)

メリット3: 裁量権があり仕事が面白い。本社を客観視して企業の実力とやるべきことが見えてくる

私個人としてはこのメリットが一番大きいです。日本でベンチャー企業に転職しても類似体験はできるとは思いますが、駐在は転職しなくても体験できるおいしい方法です。日本はまだまだ年功序列の縦社会意識の傾向が強く、本当の意味でフラットな文化であるかは疑問です。ある意味では年功序列が染みついている人はフラットな駐在先では逆に働きにくいでしょうね。上司は具体的な指示はしてくれませんし、理由が明確でなければ部下は指示に従ってくれません。

欧州の人事スタイルは、「会社の各機能には役割があり、そこに適切な人を割り当てる」で、日本の人事スタイルは「会社には従業員というチームメンバーがいて、人に仕事を担当させる」イメージです。違いがわかるでしょうか?欧州は各個人の役割の境界線がはっきりしていて、各人が各役割のプロフェッショナルとしてプライドを持ってその仕事をこなすのです。だからこそ裁量権があると言えます。いちいち上司のお伺いを立てる必要はなく、自分の力量をはかりながら成長を実感することができます。自分でマネジメントするのですから分析力、判断力、実行力など総合力が確実にUPします。

(しかし、日本のメンバーシップの考え方にも良い点があって、責任範囲の間の溝に落ちた仕事は誰かが拾って片付けていくので会社全体として漏れがないように進んでいきますし、会社を良くしていくための仕事なら、自分の責任範囲ではなくとも皆やりますよね。私個人として会社がより発展していくためには日本式の方が強いと思っています。ただし、日本は無駄な仕事が多い。)

みたんしゅ
みたんしゅ
責任範囲が明確だと達成方法は個人に任されるのだ

このように自分で試行錯誤しながら仕事をしていると、本社のやり方や理念などを客観的に見ることになり、結果として本社の実力と課題が本当の意味で見えてきます。日本にいると気づかないこと、課題がわかってもどうすればよいかわからないことが誰でもあるはず。

そのモヤモヤとした思いに「自分ならこうする」といった明確なイメージを持てるようになります。駐在任期がおわり本社でフィードバックすることを決心すれば、次の自己目標ができますね。ここまでくると気持ちが経営者になり仕事が心から楽しくなります。もしかすると起業したい!と思うかもしれませんね。

メリット4: 異文化を学び価値観が広がる。家族との絆も強くなる

最後のメリットです。これは駐在に限らず海外生活をすれば得られるメリットですので、ご家族にも当てはまるでしょう。日本は正直に言って「便利すぎる」「完璧主義」「同質を求める」傾向が強めだと私は感じます。

便利ではない適当な海外の国々では電車が遅れるのは当たり前、郵便物が途中でなくなったり、役所手続きも間違うこともあります。でも、それにいちいち動じず許容し、冷静に対処できる対応力が身に付きます。

海外ではいろいろな困難があると思いますが、家族がいればともに立ち向かい解決できます。たとえ失敗しても一緒にいれば怖くありませんよね。スペインでは役所に免許証を紛失されたり、隣人の騒音問題で警察を呼んだり、軽油とレギュラーを間違えられて車が故障する、などたくさんのトラブルを経験しましたが、結果的には何とかなりました。

このような経験を共有すると家族の絆も強くなります。私はぷっちょ(@pucho0522)を誰よりも信頼していますし一番大切なひとです。

みたんしゅ
みたんしゅ
助け合いの精神は大事よね
ぷっちょ
ぷっちょ
そうそう、お互い尊敬することよね

また、海外には様々な人種・民族の人がいますが、その人たちの違う価値観を理解できるようになります。同意はしないが否定はせず受け入れる、という表現が理解しやすいかもしれません。日本では尖った考え方の人がいるとテレビやネット上で叩いたりする人がいますよね。しかし、批判をする前に一歩引き、何故その人がそのような主張をするのか背景を理解する努力が必要ではないでしょうか。もちろん海外にも差別はたくさんありますし、価値観を認めない人はたくさんいますけどね。

私が駐在の大先輩から頂いたアドバイスですが、いまでも忘れずに覚えています。「海外で仕事をしていると、あれ?このやり方はおかしいな?と思うことが出てくるでしょう。だけど、その時それを正すのは君の責任ではないから、まずはありのままに受け止めて」

これは非常に大事なことで、本社のやり方が常に正しいとは限らないということです。現地の人たちが強みを発揮できる独特のやり方があるかもしれず、まずはそれを受け入れ観察してじっくり考えるべきという意味だと受け取っています。異文化理解の本質を捉えたアドバイスだと思います。

海外駐在のデメリット

デメリット1: 赴任国、企業、時期と期間を自分で選べない

これが一番のデメリットでしょう。サラリーマンですから駐在タイミングは自分では選べません。子供の年齢、住宅ローンなど事情は様々。ただ、会社の経営状況と現地会社の課題、自分の人事権を持つ人の言動をよく見ていれば予測することはできます。

いずれにせよ、これは諦めるのが最善策でしょう。どうしても自分で決定したいのならば、現地企業への直接採用か現地起業しかありません。道は困難ですが、自分で決めたことなら出来るはずですし、現に海外で現地採用で働いている日本人の方もたくさんいらっしゃいます。

みたんしゅ
みたんしゅ
自力で海外で働いている人を本当に尊敬するよ。すごいなぁ。  

デメリット2: 本社と現地の板挟みで孤独になりえる

駐在員として多くの方が悩まれているのがこれです。本社にいる間に板挟みになる中間ポジションを経験していない方には特に辛いかもしれません。でも決して悲観的にならないでください。両社間の調整役は慣れれば誰でもできるようになります。

大事なことは現地と本社の言い分、譲れない部分を真に理解し、妥協点を見つけてこちらから提案してあげることです。本社の言いなりになって行動したり、現地の言うことをそのまま伝えているとうまくいきません。日頃から相手が本当に望んでいることを探り、噛み砕いて理解する練習をしておくと良いかもしれません。それに、大きすぎる問題に対しては本社の偉い人にサポートのお願いをしてしまっても構いませんよ。

みたんしゅ
みたんしゅ
突き詰めれば政治家になれる気がするよ

一番やってはいけないことは、日本流のやり方で傲慢に仕事を進めたり、海外で誰も見ていないと思って羽目を外しすぎたりすると、現地からクレームが入り強制帰国させられることもあります。これは本人の人事評価を落とすだけでなく他の駐在員にも迷惑をかけます。駐在員のイメージや本社との信頼関係を破壊する行為です。

デメリット3: 日本からの出張者のお世話が意外と大変

出張者が気持ちよくスムーズに目的を果たすためにお世話するのも駐在員の仕事です。昔ながらの日本企業だと「これが駐在員の一番大事な仕事だ!」なんてことを言う御仁もいらっしゃいます。私はそうは思いませんが…。

英語を話せない方、海外に初めてくる方もいるので、ホテルの手配や空港へのお迎え、食事や買い物に付き合ったり、観光に連れて行ったりと、業者のように朝から晩までお付き合いすることがあります。食事等の費用は自腹のことも多いですし、期間が長いとこちらが先に疲弊してしまいます。

みたんしゅ
みたんしゅ
出張は遊びじゃないんだからね、まったくもう。

一方で、人脈を築くには良いチャンスです。普段まともに話が出来ない上層部の方や仲良くなりたい人がいれば積極的にお世話をしてあげるとその人の記憶に残りますし、有益な情報が得られることもありますので、悪いことばかりではありません。

デメリット4: 帰任したときの落差にがっかりするかも

最後のデメリットです。これは私もまだ未経験なので正直恐れています。下記のような人をこれまで見てきました。しかし、帰ってからの目標が明確であれば問題ないように思います。全ては自分次第です。

みたんしゅ
みたんしゅ
さーて…どうしよう
  • 駐在期間に価値観が変わってしまい日本の働き方になじめなくなった方
  • 駐在時の裁量に慣れてしまい日本での責任の低さにやる気をなくしてしまった方
  • 駐在時の待遇の良さに慣れてしまい年収UPを狙って転職してしまった方

おわりに

いかがでしたでしょうか。メリット・デメリットは他にもいろいろとありますが、私個人の感想としては、駐在はサラリーマンにとって最高の経験のひとつだと思っています。人として、社会人として、会社員として、家族として成長できていると思います。迷っている方がいたら是非背中を押してあげたい思いです。

ご質問、お悩み相談などございましたらお気軽にお問合せください。

では。もいもい。

ABOUT ME
みたんしゅ
みたんしゅ
忙しく働く駐在員。 料理はリラックスタイム。