海外駐在の仕事内容とは?~体験談と仕事のやりがいについて~

もい。みたんしゅ(@Mitash11)です。

今回は「海外駐在員ってどんな仕事をしてるの?」「やりがいはあるの?」という疑問にお答えします。

ここではわたくし個人の体験談を紹介をします。

世の中一般の駐在に関する記事については基礎編をご参照ください。

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印象に残った仕事

実際に私が経験した仕事内容について紹介します。

自分が働く場合はどうだろうかと重ね合わせながら読んでみてください。

本社開発品の生産立上げ

みたんしゅ

スペインでの仕事はひと言で言うと日本からの長期出張リーダー

ひとつめは、本社開発商品をスペイン工場生産で立上げたことです。

実はこの開発商品、結構やんちゃな設計をしており生産品質を確保するのに大変苦労しました。

日本の高いものづくり力では作れるものがスペインでは作れない、図面に記載している英語の意味が伝わっていなくて間違ったものを作ってしまった、など生産立上げ時に問題が多発しました。

スペインに渡航してすぐに、日本とスペインで毎朝テレビ会議を行い事態の解決にあたっていました。

しかし問題が多すぎてスペイン人スタッフと私だけでは解決できずオーバーフローしてしまい、日本に出張応援を頼みました。

数か月間、ずっと日本からの出張者が交替で来る状態です。

日本人・スペイン人両方に英語を話せない人も多数います。

特に生産現場のスペイン人は英語力が低く、スペイン語を片言でも話せないと仕事になりませんでした(英語すら満足に話せないのにスペイン語も同時に学ぶのは辛かったです)。

本来の生産立上げの仕事と出張者のお世話で忙殺されました。

このときだけは海外にいながら残業は毎日3-4時間、土日も休日出勤や観光案内(来たばかりで知らないのに)をしていました。

それでもなかなか収束せず、本社役員にも助けに来てもらい何とか立ち上げることができました。

前モデルは既に生産終了していますし、立上げを遅らせたときの経営インパクトが大きかったので時間的プレッシャーもありました。

散々な目に遭いましたが、やっと立ち上がった時には達成感と安心感でいっぱいでした。

また、関わったすべての人に心から感謝したことを覚えています。

その後、お客様からはとても良い商品だと受け入れてもらい、努力した甲斐があったと満足しています。

この痺れるような経験はいまでも自分の財産です。

異なる文化間でチーム一体となり問題を解決することで絆と信頼が生まれました。

異動してしまった今でもスペインの人たちは私の親友であり戦友です。

「スペインで働きたかったらいつでも来い」と言ってくれてとても嬉しく思います。

ただ、もう二度と経験したくないですが…。

兄弟会社とのコラボプロジェクト

みたんしゅ

フィンランドでの仕事は、汚れ仕事請負人かな?かっこよく言えば必殺仕事人(笑)

フィンランドに異動して最初に実施したことは、フィンランド設計の商品を中国の関連企業で生産するという、いわゆるライセンスビジネスの仕事ですね。

実はこれ、会社としては初の試みだったので、誰もやったことのない荒れ地を舗装しながら進むという、結構大変な仕事でした。

しかも中国人は英語を話せないという二重苦。

技術者でありながら、ライセンス契約の交渉、業務プロセスの制定、品質保証の責任分担、もちろん技術文書の作成も全て自分で考えて進めました。

裁量権ありすぎですよね(笑)。

でもこれは結果として自分の経験と視野を広げることになり、とても良かったと思っています。

しかしそれよりも良かったと思ったのは、フィンランド人との関わりあいです。

そもそもこのプロジェクトは日本本社からのトップダウンではじまったものでフィンランド人は当初乗り気ではありませんでした。

会社へもたらす利益と得られる副産物、将来の成長戦略について、しつこく何度も語りあった結果、最終的には彼らもプライドを持ってプロジェクトに前向きにあたってくれたと思います。

最初は孤独で大変でしたが、いまは信頼しあう仲間だと自信を持って言えます。

仕事のやりがい

私個人が感じる海外での仕事のやりがいは、

  • 海外現地会社に貢献し信頼を得て、絆ができること
  • 現地会社の経営に入り込み、一緒に成長戦略を描けること
  • 頼る人がいない環境で自分の裁量で自主的に仕事を進められること
  • 仕事を通して、スキルだけでなく人として成長できること
  • 実力主義なので自分の力量がよくわかる

でしょうか。

人それぞれ感じ方はあれど、日本企業で組織の歯車として働いているときにはなかった視点を誰もが持てるようになります。

経営の苦労、マネジメントの苦労が身に染みてよくわかり、自分ならどうするかをよく考えるようになりました。

百聞は一見にしかず、これは経験してみないとわかりません。

毎日何してるのか

海外で働くときにどんな行動パターンになるのか気になるところです。

ヨーロッパは残業が少ない上に朝早く始まり午後早く終わります。

仕事後の自由時間が増え、自己啓発や趣味、家族との絆を築く時間がたくさんあります。

また、夏は日が沈む時間が遅いこともあり、仕事後にスポーツやアウトドアアクティビティを楽しむこともできます。

スペインの激動期。

06:0006:30起床・準備・朝ごはん
06:3006:45出張者のお迎え
06:4507:00出勤
07:0009:00出張者と打合せ・現地スタッフと打合せ
09:0011:00部品メーカー訪問
11:0011:15コーヒーブレイク
11:1515:00各タスクのサポート
15:0015:30出張者と進捗確認
15:3019:00残業
19:0019:30出張者送迎・帰宅
20:0022:00出張者と夕食
23:0006:00帰宅・就寝
勤務時間中に昼休憩がなくてお腹が空いても我慢することもしばしば。慣れるまで大変でした

フィンランド

06:0006:30起床・準備
06:3007:00朝ごはん
07:0008:00出勤
8:0011:00日本からのメールチェック・打合せ・作業仕事
11:0012:00駐在員週次打合せ
12:0013:00昼食
13:0017:00作業仕事、現地の人と打合せ
17:0018:00帰宅
18:0019:00夕食
19:0023:00ぷっちょと散歩、飲み、勉強、趣味(たまに仕事)
23:0006:00就寝
フィンランドは日本に近いですね。通勤時間が長いのが難点です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

駐在員の仕事をイメージすることはできましたか?

ご質問、お悩み相談などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

では。もいもい。

悩める駐在員の課題解決法については下記の記事もぜひ。


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この記事を書いた人

海外駐在がひと段落した会社員。
料理はリラックスタイム。

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